山﨑農園のお米

山﨑農園では、米の原点であり、
共に幻の米と称される
岡山の 「朝日米」「雄町米」を中心に
こだわりの有機無農薬米をつくっています。

プロも指名する
岡山産の誇り高き品種

-朝日米-プロも指名する岡山産の誇り高き品種 -朝日米-プロも指名する岡山産の誇り高き品種

「すべてのお米の中でも3本の指に入るおいしさ」といわれ、冷めても味が落ちないために寿司職人や高級料亭のプロが指名する逸品として知られています。朝日米は、ふっくらとした適度な粘りとしっかりしたコシがあり、深い味と甘みを持っています。しかし、穂からモミが落ちやすく稲が倒れやすいという性質もあるため、効率化・機械化の中で生産者が激減。いまでは、岡山県でわずかに生産されているだけとなり、市場では「幻のお米」と呼ばれるようになってしまいました。

朝日米には
語るべき歴史あり

「朝日米といえば岡山」といわれるほど、朝日米は岡山県を代表する米です。
その歴史は古く、明治時代にさかのぼります。品種の生みの親である京都の山本新次郎氏が「日の出」から連想させて名づけました。京都では「朝日」は「旭」と呼ばれ、呼び方に地域性の違いがある品種です。
昔、西日本で広くつくられていたのは「神力」でしたが、大正14年に米の小売りの制度が容量制から重量制に変わり、より重い米が求められるようになりました。その頃京都で生産されていた旭(=朝日)は玄米を精白したときのロスが少なく、同じ一升でも神力に比べて重たかった為、市場に歓迎され神力にとってかわる品種となりました。 しかも、コシヒカリのように粘っこい味ではなく、ふくよかなあっさりした味で口当たりがよかったことも人気がでた理由のひとつです。
岡山県でも神力との品種比較を行い、品質も味もよく収穫量も神力に劣らないなどの理由により、大正14年2月に奨励品種に決定されましたが、そのころ岡山県ではすでに「旭」と称されていた品種が別に存在していたため「京都旭」との混同を避けるよう「朝日」の文字が用いられたのです。
奨励品種に採用されて以来、岡山県の看板米として市場でも高い評価を受け、現在では全国で唯一残った旭系品種として注目されています。

唯一、人工交配をしていない
在来品種

朝日米は全国的にも美味しい米の代表品種として認められています。
朝日はコシヒカリ以外で唯一の1類品種であり、米穀業者羨望の的になっている高級種です。古くから東は、「亀の尾」西は「朝日」がわが国の美味しい米の
代表とされており、現在の美味しいお米の大部分が
この2品種を元に改良されてきました。
コシヒカリ、ササニシキも品種改良のルーツをたどれば亀の尾、朝日に到達します。岡山県ではその「朝日」にこだわって米事情の厳しい現在も一層の
生産拡大が望まれ、期待されています。

  • 交配組み合わせ図
  • 交配組み合わせ図

他の種類のお米に比べて約1ヶ月も収穫が遅いという晩稲種であるのも、
朝日米の特徴。
特に寒い地方のお米は9月末ごろから新米が出回り始めますが、朝日米の新米が出回るのは11月頃。たっぷりと太陽の光を浴びてゆっくりじっくり育ったぶんだけ、味わいが深くなっているのかもしれません。
岡山県でもわずかに生産されているだけとなり、市場では「幻のお米」と呼ばれるようになってしまいました。岡山県内ではまだ一般のスーパーでも流通し比較的手に入りやすい朝日米ですが、それは岡山の米農家さんが効率化の波に負けず、一生懸命がんばってくださっているからです。

山﨑農園でもこれからも朝日米をつくりつづけていきます。

全国の酒造家に渇望される最高品質の「まぼろしの米」

-雄町米-全国の酒造家に渇望される
最高品質の「まぼろしの米」 -雄町米-全国の酒造家に渇望される
最高品質の「まぼろしの米」

今から139年前の安政6年(1859年)。現岡山市雄町の篤農家、岸本甚造氏が
伯耆大山(鳥取県)に参拝した時、その帰路でふと足元を見ると、
あぜ道におおいかぶさるように一段と重そうな変わり穂を見つけました。
早速穂を譲り受け持ちかえってきました。選抜を続け、慶應2年(1866年)に
この新種に「二本草」と名付けました。その後、雄町に良い酒米があるとのうわさが
広まり、分けて欲しいという希望者が殺到したものです。
そこから県南部をはじめ当地一帯で栽培されるようになり、
米の名前もいつしか雄町の名をとり「雄町米」と呼ばれ広まりました。

大粒で心白の大きい、
優れた酒造好適米

雄町は主食用として流通していましたが、
酒造では大粒で心白の大きい「雄町」の酒造好適米としての評価が
極めて高まりました。各地の酒造家から「岡山県産の雄町」が最高の品質と
賞賛され、雄町はその優秀性から各地で交配種として使用され、
現在最上とされる酒造米、山田錦(「山田穂」を母、「短桿渡船=雄町の血を
受け継いでいる品種」を父の交配でできたもの)や酒造好適米の
優良品種を作り出しました。

  • 交配組み合わせ図
  • なぜ「まぼろしの酒米」なのか?

    雄町は岡山県中南部で9月上旬に出穂し、10月下旬に成熟期を迎える晩生種に
    属する大粒種です。草丈は115cmと非常に長く、茎は太く、穂は長丈で
    白色の長芒があります。玄米は粒形が極めて大きく、ややうるんだような心白をもち、銀白色をしています。質・量とも全国の酒造家において名声をほしいままにし、酒米の王座を譲りませんでしたが、食用米の確保に主力がそそがれるようになったこと、雄町は草丈が長いため、倒伏しやすく、また、いもち病など耐病性に弱く、収量性が低いなど栽培面で難点をもっており、栽培の難しさなどから次第に生産量が減り、全国の酒造家に渇望されながら入手できなくなったこと
    から“まぼろしの米”と言われるようになりました。

    その他の品種

    にこまる

    九州発のお米で、西日本の気候に適したお米です。温暖化の影響による高温の気候の中でも、良質な品質を保つことができます。笑顔がこぼれるほど美味しい品種であること丸々とした粒張りの良さから「にこまる」と名付けられました。炊き上がったお米はツヤがよく、粘りが強く、にこまる独特のモチモチ食感が大人気です。

    ミルキークィーン

    コシヒカリを更に改良して生まれた低アミロース米です。デンプンの中のアミロース量が低いほどご飯にしたときの粘りが強くなり柔らかいもちもちした食感の美味しいお米になります。ツヤや粘りの点ではコシヒカリより優れており、冷めても硬くなりにくいので、お弁当やおにぎりに適しています。

    山田錦

    酒造好適米の代表とされる山田錦。米粒が大きいため、タンパク質・アミノ酸が少ない。吸水性が良いので麹が活性化しやすく、良質な麹をつくることができます。

    アケボノ

    朝日米に代わる品種として期待されアケボノ(曙)と名付けられました。大粒の品種で炊いた時の粒感が魅力で粘り、コシ、硬さのバランスが良く、ほどよい柔らかさと歯ごたえが特徴の品種です。麹や甘酒、味噌に適しています。